土木工事のICTはココまできた!ICTとDXの違いや最新技術を徹底解説!  

皆さん、こんにちは。福岡県福岡市を拠点に、土木工事や外構工事を手掛けている大神建設株式会社です。

ここ数年、大神建設の現場でも、測量から施工、検査・維持管理などにおいて、デジタル技術の導入が一気に進みました。単に新しい機械を入れるという話ではなく、現場で生まれるデータをどう活かすかまで含めた仕事のやり方そのものが変わりつつあります。

今回はICTとDXの違いを整理し、最新活用例や今後の展望、そして大神建設の取り組みをご紹介します。



■ICTって何?土木工事とデジタル技術の融合



建設のデジタル化というと、ICTやDXという言葉がよく挙がります。両者は似ているようで役割が異なります。

ICTは文字通り「情報通信技術」そのもの。GNSS(全球測位衛星システム=GPSや「みちびき」等の衛星で位置を測る技術)やドローン、3次元設計(CIM)、マシンガイダンス/マシンコントロール、クラウド、AI画像解析など、個々の技術群を指します。一方のDXは、それらの技術を梃子に業務フローや意思決定、組織文化まで含めて変えていく取り組みです。


土木の文脈でいえば、ICTは計測・設計・施工・検査・維持管理をデータでつなぐための基盤であり、DXはデータが当たり前に共有される現場と会社の仕組みをつくること。


そしてこうした流れを後押ししているのが「i-Construction」です。国は2016年以降、ドローン計測やCIM、ICT建機の活用などを柱に現場の生産性を底上げする取り組みを進め、施策を段階的に拡充してきました。その狙いは、品質・安全・工期の同時達成と、人手不足下でも持続可能な現場運営を実現することにあります。


詳しくは国土交通省の公式ページをご覧ください:国土交通省|i-Construction


少しでも興味を持たれた方は是非お気軽にご連絡ください。


コチラからご連絡ください。



■土木工事のICTはココまできた!最新の活用例



◆ドローンと3D測量の進化

高精度カメラやLiDARを搭載したドローンで短時間に広範囲の点群データを取得できるようになりました。危険箇所の足場設置を減らしつつ、土量算定や進捗把握の精度を上げられるため、無理のない工程管理に直結します。


◆GNSSとマシンガイダンス/マシンコントロール

GNSS(全球測位衛星システム)と設計データを重機に連携させると、切盛土や法面整形、舗装の敷均しといった作業で“狙った通りの高さ・勾配”に収めやすくなります。熟練度の差によるばらつきが抑えられ、手戻りも減ります。


◆CIMとデジタルツイン

CIM(Construction Information Modeling/Management)でつくった3次元モデルは、単なる図面の代替ではありません。施工中の出来形・出来高、検査記録、維持管理のための点検情報まで、同じ器に紐付けていくことで、現場の「今」を仮想空間上で再現できます。遠隔からの判断や事前のシミュレーションが現実味を帯び、ムダなやり直しを抑えられます。


◆AI・画像認識による品質管理

ひび割れなどの不具合の自動検出、路盤の締固めのばらつき把握など、画像・動画をAIで評価する取り組みが広がっています。人の主観に頼りがちな目視確認を、根拠のあるデータで補強することが目的です。


◆IoT・センサーの常時監視

温湿度や粉塵、振動・騒音、重機の稼働ログ、近接警報といったさまざまなデータをクラウドで統合したうえで、ダッシュボードで可視化します。現場代理人や施工管理が、作業の詰まりや安全リスクを早めに察知できるようになります。


◆遠隔施工・自動施工の広がり

カメラや通信、制御技術の組み合わせで、離れた場所から重機を操作する遠隔施工や、自動運転技術を応用した施工の試行が進んでいます。災害対応だけでなく、通常の土木工事でも適用の範囲が広がりつつあり、労働環境と安全の向上に期待できます。



■ICTの今後の展望と将来性



2016年に始まったi-Constructionは、2024年の「i-Construction 2.0」で方針が強化され、2025年度以降は(直轄土木の一部工種で)ICT施工の原則化が進みます。制度整備に合わせて、土木のデジタル化は導入から標準運用への移行期に入っています。鍵になるのは、次の三つの流れです。


1.施工のオートメーション化



ICT施工が前提という現場が増え、自動施工・遠隔施工が標準的に運用されるようになります。ポイントは、現場で得た出来形や稼働のデータを、機械制御や計画にすぐ戻す行き来の速さ。データと現場が双方向に結びつくほど、同じ人員・機械でも生産性の底上げが可能になります。


2. データ連携のオートメーション化



BIM/CIM等の3次元モデルをベースに、設計→施工→維持管理のデータを切れ目なくつなぐ動きが加速します。紙ベースの確認を減らし、出来形・出来高・検査の記録をモデルやデジタルツインに集約。発注者・受注者の間でデータの所在をめぐってトラブルにならない体制づくりが、実務面の焦点になります。


3. 施工管理のオートメーション化



遠隔臨場、AR投影、ロボットや自律機の点検など、現地作業でも「現場にいなくて済む運用」が増えます。監督・検査のやり取りもデジタルで完結させる流れが進み、山間部や離島、海上といった条件でも、安全と効率の両立が図りやすくなっていきます。


まだまだ進化が止まらない土木業界!少しでも興味を持たれた方はお気軽にご連絡ください。

コチラからご連絡ください。




■技術と人が育つ、福岡・大神建設の「まっすぐな現場」



大神建設は、デジタルをいち早く導入し、働く人の力を正しく引き出す現場づくりを大切にしてきました。評価や配置はその人の得意分野に寄り添い、無理なく力を伸ばせるチーム編成を心がけています。福岡のインフラを支える手応えを日々の仕事で感じながら、20代の若手からベテランまでが互いに学び合う雰囲気も、私たちの誇りです。


資格取得の支援体制も手厚く、重機オペレーターの国家資格である「1級建設機械施工技士」「2級建設機械施工技士」への挑戦を会社として後押ししています。受験・講習費用の会社負担、取得奨励金や資格手当の支給など、頑張りが賃金や賞与に反映される仕組みを整えています。未経験の方でも、土木作業員(施工技能者)として基礎を固め、将来的には施工管理へとキャリアを広げる道筋が見えます。


建設業界は人手不足や高齢化という課題を抱えつつも、ICT・DXの追い風があります。機械に置き換えられるのではなく、機械とデータを使いこなす人の価値が高まる時代です。私たちの現場では、ドローン測量や3D設計、遠隔操作建機など、次のスタンダードに日常的に触れながら成長できます。土木作業員(施工技能者)として手に職をつけたい方にも、現場全体を動かす施工管理を目指す方にも、同じだけチャンスがあります。


◆福岡から、“これからの土木”を一緒につくろう


i-Construction 2.0の流れを背景に、ICT施工は当たり前のことになるでしょう。遠隔・自動施工、監督・検査のデジタル化まで含め、現場の姿はこれからさらに変わっていきます。その変化を味方にし、安全と品質を両立させる力を持つ人の価値は、これからも確実に上がります。


大神建設は、現状に満足せず、時代に合わせて柔軟に挑戦する会社です。学歴や経験は問いません。福岡で土木工事・外構工事の技能者や施工管理として、地域に誇れるものづくりを一緒に進めませんか。建設DXに取り組む現場で、あなたの可能性を試してください。