こんにちは。福岡県エリアで公共施設や大型施設のICT施工を数多く手掛けている大神建設株式会社です。
当社では時代のニーズに合わせ、ICT施工と呼ばれる新手法を積極的に取り入れています。デジタルを活用するICT施工には、工期の短縮や生産性向上といった嬉しい効果が見込めます。
この記事ではICT施工の意味や具体的な手法、今後の課題や展望について詳しく紹介していきます。
■ICT施工とはどんな施工方法のこと?
ICT施工とは、ICTを活用した施工システムのことを指します。最近注目を集めるようになったICTとは「Information and Communication Technology」の頭文字を取った言葉で、日本語では「情報通信技術」と訳されるのが一般的です。
ICTには「コンピュータやインターネットを使って情報をやり取りし、豊かな暮らしを実現する」といった意味合いがあります。広い意味では、情報通信の技術を使って行われる工事すべてがICT施工といえます。
国土交通省は現在、建築生産システム全体の生産性向上や効率アップを目指す「i-Construction(アイコンストラクション)」という施策を掲げています。
建設や工事の現場におけるICTの全面的な活用は、i-Construction施策の重要な要素とされています。
■ICT施工の具体的な活用方法とは?
建設現場でICTを積極的に活用することをICT施工と呼んでいます。ICT施工では、測量や設計、施工や施工管理といったそれぞれの段階でデジタルを活用し、高効率かつ高精度な計算やチェックを行います。
例えば測量の作業ではこれまで、作業員が丁張りをし、別の作業員が目視で排土板を操作するという方法で作業していました。しかしICT施工の導入後には排土板測定のみの工程で、高精度な測定がすぐに完了できるようになりました。
設計の段階でもICT施工が積極的に活用されています。ICT施工を導入すれば3次元設計データを自動で作成できるようになるため、設計に手間がまかりません。
実際の施工段階でICT施工を活用すれば、建設機械の自動制御という形で効率よく作業を進めることができます。また、電子施工図を活用して高い精度で施工を行えるのもICT導入のメリットです。
施工が完了したら建物の管理や納品といった工程に移ります。ドローンを使って自動で検査をすれば安全かつ効率よく作業を終えられます。取得したデータは、パソコンに保存したりデータの状態で納品したりと柔軟に活用できます。
■ICT施工のデメリットや今後の課題について
ICT施工には効率アップや生産性向上といった多くのメリットがあります。一方で、現場でのICT導入にはデメリットも考えられます。ここからは、ICT施工のデメリットや今後の課題について考えていきます。
・設備投資にまとまった費用がかかる
ICT施工を導入する際には、設備投資にまとまった費用を充てなければなりません。
ICT施工に対応できる現場機械は一般的なものにくらべて価格が高い傾向にあります。また、通信技術を活用するためには通信環境の構築も必要です。
小規模~中規模の建設会社にとって、ICT施工にかかる費用はかなりの負担となります。高額な資金を準備するのが難しいとためらってしまい、結局ICT活用がまったく進まないというケースもあります。
・通信がうまくいかないことがある
ICT施工には高度な通信技術が求められます。しかし、建設現場によっては通信が阻害または遮断され、うまくICTを活用できないケースもあるものです。
特に多いのは、現場付近にGPSを阻害する障害物がいくつもあり、通信が滞ってしまう事例です。こうなってしまうと、せっかくICTを導入していても、なかなか現場での工事が進まなくなってしまいます。
高度な通信技術を求められるというハードルの高さも、ICT施工導入が普及しない大きな原因となっています。
・労働者の高齢化が進んでいる
現場の労働者がなかなかICT施工を受け入れられないというのも大きなデメリットとなっています。
労働者の高齢化に悩まされている建設会社は少なくありません。高齢の労働者の中には、従来の建設手法を大切にしている人や、新しい技術をなかなか受け入れられない人もいます。今でもガラケーを使っているなど、通信技術に興味関心がない労働者もいるものです。
こういった労働者にICT導入を促しても、なかなかうまくはいきません。
■ICT施工にはメリットも多い?活用の目的をチェック!
ICT施工にはいくつものデメリットが考えられるものの、それを上回るメリットも多数考えられます。生産性を向上させるためにも、ぜひICT施工導入を積極的に進めたいものです。
ここからは、ICT施工のメリットや活用の目的について詳しく見ていきましょう。
・施工日数を短縮できる
ICT施工導入によって施工日数を短縮できる例は多いものです。国土交通省の調査では、ICT施工の導入で土木、舗装工、河川しゅんせつ工事で工期を約3割短縮できたといいます。
施工日数を短縮できれば作業する従業員にかかる負担も軽減されます。働きやすい環境を構築できるのは、ICT施工ならではの大きな魅力です。
また、施工データはデジタルの状態で保存できるため、書類の作成や保管にかかる手間も省けます。
・施工精度の向上
工事の精度をアップさせられるのもICT施工導入の大きなメリットです。
これまでの方法では施工内容はオペレーターなど担当者の判断に委ねられるため、現場によっては精度が大きく下がることもありました。しかし情報技術を適切に活用すれば正確なデータを元にした制度の高い作業が可能となります。
データをもとに建設機械を自動制御できるので、現場や担当者の力量によって精度にばらつきが出る心配もありません。
・安全性の向上
ICT施工導入には、工事を安全に進められるという嬉しいメリットもあります。
これまで多くの現場で行われてきた丁張り設置作業はICT施工導入で不要となります。さらに、出来形測定もICTの活用で自動化できるので、転落などの事故を未然に防ぎやすくなります。
大きな重機を使う現場では、小さなミスが大きな事故につながることもあります。しかし、重機を使った作業の多くを自動化できれば、事故のリスクを大きく軽減できます。
■まとめ
この記事では、多くの現場で導入が進められているICT施工について詳しく紹介してきました。
ICT導入には費用面の大きさなどいくつかの課題が考えられます。しかし最近では補助金を活用するなどの方法でICT導入をどんどん進める企業がいくつもあります。
ICT施工は建設業界に大きな影響を与えています。これから建設分野で活躍したいとお考えの方は、ICTを積極的に活用しているチャレンジ精神旺盛な企業を選ぶのがおすすめです。
福岡市の大神建設株式会社はICT施工を活用した建設工事を多数手掛ける企業です。
下記の施工事例のように、株式会社大神建設ではICT施工を積極的に取り入れております。
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