皆さん、こんにちは。福岡県福岡市を拠点に、土木工事や外構工事を手掛けている大神建設株式会社です。
アスファルトのひび割れは、誰しもが目にしたことがある現象といえるでしょう。しかし、アスファルトのひび割れは、放置するとさまざまな危険性が生じる恐れがあり、大変危険です。
この記事では、アスファルトのひび割れの危険性や種類、原因、補修方法などについて解説します。メンテナンスの頻度やひび割れ以外の危険な症状などについても解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
■アスファルトのひび割れを放置するとどうなる?
アスファルトのひび割れとは、舗装の表面に亀裂が入る現象のことを指します。ひび割れは車両の走行や温度変化、経年劣化などによって生じることが多く、放置すると危険なため、早めの補修が必要です。ここではアスファルトのひび割れを放置した場合の危険性について解説します。
・交通事故やケガの原因になる
ひび割れを放置すると、重量のある車両が走行する際に圧力が加わってひびが広がり、段差ができたり大きなくぼみや穴ができたりと、どんどん状態が悪化してしまいます。
ひび割れが悪化した部分を車やバイクが走行すると、タイヤが引っかかりハンドルが取られたりして事故につながる恐れがあります。また、歩行者がつまずいて転んでしまう恐れもあり、大変危険です。
・舗装工事費用が高くなる
アスファルトの劣化を放置すると、ひび割れの部分から表面の劣化が広がり、症状がどんどん大きくなってしまいます。さらにひび割れの部分から雨水や湿気が入り込むと、アスファルトの内部にまでダメージを与える恐れもあります。
症状が初期の段階であれば一部の補修で済むのに対し、症状が進行するとより広範囲の補修作業が必要になるケースが多いです。補修の範囲が広ければ工事費用も高くなってしまうでしょう。
■アスファルトのひび割れが発生する原因
アスファルトのひび割れが発生するのには、いくつかの原因があります。ここでは主な原因である「経年劣化」「交通荷重」「地下の水漏れや埋設管の錆の影響」「地震などの自然災害」「施工不良」の5つについてそれぞれ解説します。
・経年劣化
アスファルトは日射熱などによる温度変化や紫外線、雨、雪など、日常的にさまざまなダメージを受けています。基本的に厳しい環境下での使用となるため、経年劣化は避けられない現象といえます。
・交通荷重
アスファルトはさまざまな車両の通行によって、日々交通荷重がかかっています。とくに交通量の多い道路や駐車場では荷重による影響が大きく、劣化のスピードも早いでしょう。また、場所によってはリフトの旋回など、局所的な荷重がかかるため、ひび割れなどの劣化症状が発生しやすくなります。
・地下の水漏れや埋設管の錆の影響
アスファルトの下の地下の部分には、雨水や地下水などを通す管が埋設されているケースがあります。管が錆びたり劣化したりして水漏れを起こすと、アスファルトに大きなダメージを与えてしまい、ひび割れなどの劣化の原因につながります。また、水漏れは陥没や地盤沈下を引き起こす原因にもなるため大変危険です。
・地震などの自然災害
地震をはじめとした自然災害も、アスファルトの劣化に大きな影響を与えます。地震の揺れによってアスファルトにひび割れが生じ、大きな亀裂が入ったり陥没したりするケースもあります。日本は各地で地震が発生しやすいため、注意が必要です。
・施工不良
アスファルトを施工した際に不備などがあると、施工不良を引き起こしてひび割れが発生するケースがあります。たとえば路盤の締固め不足や不適切な材料使用などが考えられます。
■アスファルトのひび割れにも種類がある!
アスファルトのひび割れには、主に「エッジクラック」「疲労亀裂」「横断クラック」の3つの種類があります。それぞれのひび割れの特徴や原因について解説します。
・エッジクラック
エッジクラックとは、道路端に沿った縦方向の亀裂で、土壌乾燥や支持力不足が原因で生じるひび割れです。排水改善や亀裂充填などで対応します。
・疲労亀裂
疲労亀裂とは、網目状に生じる亀裂で、過剰な荷重や基盤の劣化などが主な原因です。基盤補修や適切な舗装材料の使用による補修などで対応します。
・横断クラック
横断クラックとは、道路の中心線に垂直な状態で生じる亀裂で、気温変化や素材収縮などが主な原因です。シーリングまたは再舗装などで対応します。
■アスファルトのひび割れの補修方法は?
ここではアスファルトのひび割れを補修する方法について解説します。
・補修材は3つのタイプがある
アスファルトの補修材には、「シートタイプ」「スティックタイプ」「パッチ剤」の3つのタイプがあります。
シートタイプの補修材は、深さが浅い初期のひび割れの補修に適しています。シートを貼り付けて熱することで補修ができるタイプで、3mm未満の浅いひび割れであれば使用可能です。ひび割れの症状を初期の段階で補修することで、舗装の寿命を延ばすことにつながります。
スティックタイプの補修材は、深さが3mm〜5mmのひび割れの補修に適しています。スティックタイプの補修材は、熱してやわらかくなった状態でひび割れの箇所に流し込むことで補修できるタイプです。 特にタイヤなどの摩擦が発生する場所の使用に適しています。
パッチ剤タイプの補修材は、損傷が激しいアスファルトの補修に適しています。ひび割れだけではなく、アスファルトが砕けたりへこんだりした場合にも使用でき、吸着性が高いためコンクリートや鉄ともなじみやすいのが特徴です。天候に左右されない素材で、機械を使用しなくてもスコップや自身の体重のみで補修可能なので、手軽に取り入れられます。
■長持ちの秘訣は定期的なメンテナンス
アスファルトを長持ちさせるには、定期的なメンテナンスが重要です。ここでは点検の頻度と、気をつけるべき症状について解説します。
・点検の頻度
国土交通省道路局の「舗装点検要領」によると、アスファルトを施工した箇所については、重要路線であれば3年に1回は点検が必要です。また、損傷の進行が早い道路については5年に1回程度以上、山間部など交通量が少ない路線については10年に1回程度が目安です。
また、日常的な点検については、交通量が1日2万台以上の路線では週2回、それ以外の路線は週1回の頻度で実施することが推奨されています。
出典:国土交通省 道路局「舗装点検要領」
・ひび割れ以外の症状も見逃さない
ひび割れはもちろん、アスファルトに生じた異変については、放置するとさらに症状が悪化したり事故の原因になったりする恐れがあるため、補修を検討する必要があります。
たとえば、自動車の車輪の固定化する位置に生じるへこみである「わだち掘れ」や、舗装の局部的な剥離である「ポットホール」、横断方向の凸凹である「コルゲーション」、表層の丸い盛り上がりである「ブリスタリング」などは、見逃してはいけない症状です。
また、平坦性の低下によって生じるくぼみや段差、すべり抵抗値の低下なども、補修を検討する必要がある症状です。
定期的なメンテナンスはアスファルト舗装の寿命を延ばすのはもちろん、安全性を確保するためにも欠かせません。適切な頻度で点検を実施し、異変が生じた箇所については速やかに補修を検討しましょう。
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